自らの欲求を手放し、全員の幸せを考えるようにすれば集団が楽しくなる
集団に入ると自分らしくいられない、周りに合わせるのが苦痛という場合、なかなか集団になじめません。集団は個人よりも1ランク上の領域であり、個人の活動領域ではないからです。集団はみんなと協力することで力を発揮するため、全員の幸せを考える行動トレーニングをすれば、自然と周りからも受け入れられ、集団での活動が楽しくなるでしょう。
どんな理由で集団が苦手になったのであれ、あなたは今、集団が苦手な自分を克服したいと思っていることは確かですよね?集団になじみ、自然体で自分の力を発揮し、そして自分の存在理由を確認したい。そんな理想のイメージがあると思います。
理想の自分をしっかりとイメージし、そして、それに合った肯定的な言葉だけを使うようにすると、物事は実現に近いづいていくという考え方があります。それがアファメーションです。古来日本に伝わる言霊(ことだま)にも似ていますね。「私は集団が好きだ」と毎日宣言するだけでも、潜在意識が徐々に変わってくるかも知れません。
ガリレオ・ガリレイは「人に教えることはできないが、人が悟るように手助けすることはできる」と言いました。これがコーチングの根本にある考え方です。
あなたがどのようにすれば集団になじめるかは、あなた自身しか答えを持っていません。他の誰にも分からないことなのです。
コーチングのトレーナーもまた、あなたに答えを与えることはできません。ただ、あなたが自分で答えを発見できるように導くことはできます。
コーチングの考え方を習得することで、集団への苦手意識克服だけでなく、様々な場面で役に立つ思考法が身に付くでしょう。
集団が苦手になった理由の一つには、他人とのコミュニケーションが苦手だということもあるでしょう。生い立ち上の何かが原因で、相手との信頼関係の築き方を身に付ける機会を逸してしまったのかも知れません。
NLPとは、相手の動作を真似る「ミラーリング」や、相手の呼吸に合わせる「ペーシング」などの具体的な手法を通じて、他人との信頼関係の築き方、コミュニケーションの取り方を身に付けていく方法。もともと心理療法からスタートし、今や政治やビジネス、教育などの分野で広く取り入れられるようになりました。
どうしても集団が苦手、集団になじめないと悩んでいる方も多いでしょう。できることなら自分も、集団の中で思いっきり楽しんでみたり、みんなで協力して大きなことを成し遂げてみたりしたい。そんな風に思うこともありますよね。集団は決してあなたを邪魔者にしていませんよ。あなたの気の持ちようが、全てを変えるきっかけになるかも知れません。
集団が苦手な人に共通する特徴の一つに「周りに気を遣い過ぎる」という性格があります。「周りに気を遣い過ぎる」ということは、結局、性格が優しい、ということです。その証拠に、集団が苦手という人を「嫌いだ」という人は、ほとんどいないはず。優しいからこそ、人から嫌われることも少ないのです。
集団が苦手という面だけをとらえれば、社会的には決してプラスではないかも知れません。でも、優しさという面をとらえれば、社会的にも人間関係の中でも大きなプラスです。優しさという要素だけで、あなたは集団にしっかりと貢献しているのです。
あなたにとっては辛いことかも知れませんが、集団にとっては、あなたには存在意義があるということ。これは忘れないでくださいね。
世の中には、自己主張しなければ生きていけない人もいれば、逆に、自己主張がまったく苦手な人もがいます。集団が苦手な人の多くは、後者の「自己主張が苦手なタイプ」のようです。
自己主張をすれば、周囲から何かしらの反応がありますよね。その反応が悪いものであった場合は、誰でも落胆します。逆にその反応が良いものであった場合は、普通は前向きになるものですが、集団が苦手な人はかえって萎縮してしまうことがあります。その落胆も委縮もストレスとなり、やがて集団そのものが苦手となっていくのです。
でも、自己主張が苦手な人の中には、集団の中になじんでいる人もいますよね。自己主張の強くない人は、周りから煙たがられません。むしろ、居心地の良い人として愛される傾向もあります。その愛とストレスを相殺できれば、集団になじめるのかも知れませんね。
意外かも知れませんが、確固たる自分の信念を築き上げた人の中には、集団が苦手という人もいます。
ただ、確固たる信念の持ち主の全員が、集団を苦手としているわけではありません。むしろ積極的に集団に身を投じている人のほうが多いでしょう。
強い信念を持ちながら集団が苦手という人は、自分の信念と集団の価値観との摩擦を避けたいと考えている人。いずれ摩擦が生じる可能性のある集団に、わざわざ自分が身を投じても、お互いにとって良くないと考えているわけですね。つまり、大人ということです。こうして集団を避けているうちに、だんだん集団が苦手な体質となってきた、ということでしょう。
このタイプの人は、決して集団の価値観を否定しているわけではありません。思慮深く、そして優しい性格の人に多いとされています。
どんな人でも他人から理解されたいという気持ちを強く持っています。この「他人から理解されたい」という気持ちのことを、心理学では承認欲求と言います。集団が苦手な人の中には、この承認欲求が強い人が多いようです。自分が想定するほど周りが認めてくれないのではないか、と本能的な恐怖心を感じてしまうのです。
ただ、承認欲求は、人間に本来備わっているとされる5つの心理的欲求のうちの1つ。決して悪いものではありませんので安心してください。
なお、歴史上大成した人物の大半は、自分の承認欲求をうまく利用していたという一面もあります。承認欲求が他人より強いことは、決してマイナス要素ではないのです。
人は、誰でも自分の自由に生きていきたいものですよね?不自由な中で生きるほうが好き、などという人はほとんどいないでしょう。
でも、集団の中に入ってしまうと、人は多くの自由を奪われてしまいます。言い換えれば、他人からの干渉が多くなります。
この干渉の量が多かったり、度合いが強かったりすると、誰でもストレスを感じてしまうもの。そして、この種のストレスに敏感な体質の人は、集団に参加すること自体を拒む方向に進んでいきます。やがて、「集団が苦手な自分」が徐々に形成されるのでしょう。
なお、干渉を嫌って集団が苦手になってしまった人は、決して「わがままな人」ではありません。「わがままな人」とは、むしろ集団の中へ飛び込んで無意識で他人に迷惑をかける人のこと。自分自身を誤解しないためにも区別が必要です。
解決法
集団が苦手なことがダメなことではないことを認識する
そもそもの話ですが、集団が苦手なことは、ダメなことなのでしょうか?集団が苦手でも、一部の親しい少数の人たちだけと関わりながら、立派に自己実現を果たした人も多くいます。あるいは、バイタリティがありながら集団になじめない人の中には、自分で起業して大成したという人も大勢います。まして、生き方や価値観が多様化した現代において、旧態依然の「集団に合わせて生きるべき」という発想が、どれほどの意味を持つのでしょうか?
まずは、集団が苦手であることに負い目を感じる必要がないことを、改めて認識してください。そのうえで、どうしても集団に交わりたいという願望を強く持っている人のみ、克服する努力を検討してみると良いでしょう。
解決法
相性が合わない人には近づかない
集団の中には、自分と相性が合う人と、相性が合わない人がいます。価値観や目標が共有できる人と、できない人、ということです。
相性の合う合わないに関わらず、どんな人からも認められれば最高なのですが、集団の中では、そうもうまくはいきません。消極的な方法かも知れませんが、集団の中に相性の合わない人がいたならば、当面の間は近づかないほうが賢明です。無理に合わせようとすると、せっかく相性の合う人もいるはずの集団そのものに対して、拒絶反応を覚えるようになってしまいます。
自分にとって少しでも楽にいられる相手。それが相性の合う人です。自分が楽だと感じているならば、相手も楽だと感じているはずです。自然体で接していれば、それこそが両者にとって理想の状態。無理してサービスする必要もありません。
解決法
集団が意外に温かいことを知る
集団が苦手な人には想像しがたいかも知れませんが、集団は、意外に温かいものです。何かをやろうと努力している人、たとえば集団が苦手なことを克服しようと努力している人に対して、多くの人は寛容な手を差し伸べてくれます。
苦手意識が先行して集団への参加を長く拒んでいると、頭の中のイメージでは、集団というものがモンスター化してしまうかも知れません。あなたの頭の中では、集団というものが、現実以上に巨大で、恐ろしい塊になっていませんか?
ところで、営業職でトップ成績をあげている人の中には、もともと人との関わりが苦手だった、という人が多くいます。営業という場に飛び込んでみて初めて、他人を見る目が変わり、また自分が変わっていった、ということです。営業マンにならって、まずは何も考えずに集団に飛び込んでみるのも一つの手ですね。飛び込んでみるだけでも、新たな人生の視界が開けるかも知れませんよ。
引用元:フォレスト出版(http://www.forestpub.co.jp/love/)
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引用元:フォレスト出版(http://www.forestpub.co.jp/louise/)
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引用元:フォレスト出版(http://www.forestpub.co.jp/b7/)
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引用元:フォレスト出版(http://www.forestpub.co.jp/cm/)
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